【絵の描き方】画家は●●から描く
こんにちは、木炭とパステル画家のクロマトです。
今回は、画家は一体どのような過程で絵を描くのかについてご紹介します。
「非常にもったいない!」と思う方も数多くいらっしゃるので
何かヒントになれば幸いです。
【絵の全体から描く】
部分部分からゴリゴリに描いていく方がいらっしゃいますが
私がまず提唱したいのは「全体を同時に描き進めていく」ということです。
全てを緻密に描くことが全てではなく
音楽でいうところの「ライブ感」が全てだと思っています。
実際、私の初手はこんな感じです。
背景もメインのモチーフも
同時に進めていきます。
それはなぜか
部分部分で描いていくと
細部にばかり注意がいって
全体感が失われる可能性があるからです。
まず全体のイメージを描いたり塗ったり
「完成形の基盤」を創ることに注力します。
モチベーションもこの方が
「完成にいち早く進んでる感」が出て保てたりします。
絵描きをしていると
ついつい「得意な部分から描いていく」というクセがつきがちですし
それはとってもとってもわかるのですが
バランスよく食べていきましょう、ということです。
細部と細部で構成していくと
それぞれが目立ちすぎて
何がメインなのかわからない
ぐちゃぐちゃした印象になることがよくあります。
実際、美大予備校でまず教えられたのが
この「全体感」です。
カメラにしても肉眼にしても
ピントの合う部分は限られていますし
それを絵の中で表現するイメージです。
メインになるものはめっちゃ描き込みますが
ピントから外れているものは、ピントが外れているように描かなければ
ごちゃごちゃしてきてしまうのです。
例えば、可愛い女の子を描くイラスト描きの人は
背景を細かく描きすぎると、女の子が目立たなくなるわけです。
「ピンボケ」を意図的に表現することも大事になってくるんですね。
【30分に1回は離れて眺める】
細部の描き込みだけで構成していく人あるあるなのが
つい集中してしまって、離れて見ないということです。
これも美大予備校でまず教わることなのですが
「定期的に離れて見ろ」と言われます。
特に私は視力が良い人間でしたので
細部だけにどうしてもこだわりすぎてしまっていたんですね。
それとは対極の
目が悪い人ほど全体像をぼやっと捉えられるから、絵として完成度が高かったり。
それはなぜか
絵と距離を置くことで客観視できるからです。
その時に初めて気づくズレや違和感もありますし
それはずっとずっと、私も未だにそうで
30分に1回は離れて見て
腕組みなんかしながらうーんうーんと悩んでいます。
また、私たち絵描きは集中力が常人離れしているものですが
それゆえのデメリットとして
画面と近づきすぎるというクセがあります。
アナログでもデジタルでも、
ある程度の距離を持って描かないと沼にハマります。
「本当はこうしたいのにできない」
「あれ?もっと上手くいくはずだったのに」
その大体の原因が「定期的に離れて見ていない」ことだったりします。
人物を描く人なら
小顔にしようと思うあまり首や体がごつくなってしまったり
スタイル良くしようと思うあまり顔が大きくなってしまったり
また、画面と近づきすぎることで
眼精疲労がひどく、目が痛くなったり肩が凝ったり
身体的にも影響が出てきます。
一定の距離を保ちながら描き
定期的にさらに離れて観察し
「ここはこだわる!」という部分だけ近づき、細密に描写する。
それが、「バランスを取る」ということだと思っています。
【絵描きさん、みんな仲間!】
私クロマトは、すべての絵描きさんを心より応援しております。
上手い下手も、初心者でも何でも関係ありません。
私だって、まだまだ駆け出しの身。
肩を並べて、あなたと一緒に進んでいける事を願っております。
この記事を見ていただいてありがとうございます。
クロマト
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