【AIが絵を描く時代】絵描きたちよ、覚悟はできたか?
こんにちは、画家のクロマトです。
さぁさぁ皆さん!
AIの描く絵がすごいことになってきましたよ!!
様々な話題や問題が提起されていますが
あなたはどう思いますか?
人工知能 VS 人類?
人工知能 and 人類?
今回は画家本人が
絵を描くAIについてどう感じているか
この記事で明らかにします!

【何が話題になっているの?】
画家の気持ちを語る前に
そもそも何が話題なの?
AIが描く絵ってどんなものなの?
という前提からお話しさせていただきましょう。
お絵描きAIアプリの主な種類
一言に絵を描くAIと言っても
サービスを提供する企業ごとに
種類がいくつも存在します。
その中で
昨今の話題や問題になっているものを
軽く紹介していこうと思います。
●Midjourney
Midjourneyとは
テキストを入力すると、その文をお題として
自動で画像を生成するプログラム。
こちらは「機械仕掛けの鳩」
というテキストから生成されたものです。
(引用-Wikipedia)
このサンプル画像でさえ
まるでアクリル絵の具で描いたかのような雰囲気で
テキスト次第で
いかようにも生成可能でしょう。
●Dream
Dreamとは、
カナダ発の画像自動生成アプリで
こちらも同じように
入力したテキストからAIが絵を描いてくれます。
最初に絵を描くAIとして話題になったのが
このDreamというアプリだったと思います。
●mimic
そしてこのmimic(ミミック)というサービス。
これによって
絵描き界隈に激震が走りました!
なんと!
絵描きの作品を数種類アップロードすると
その描き方やクセなどを分析し
AIが自動で新しい作品を生成するというもの。
これが多くの絵描きから問題視され
非常に大きく物議を醸しました
β版としてリリースされましたが
わずか1日でサービス停止。
著作権や、
作品を悪用される懸念があったのです。
たまったもんじゃない!と声が集まり
それらの改善機能が整い次第、
ミミックの再リリースがされる予定です。
【この時代は予測できたこと】
しかし、そもそも
このような時代は予測できたことなのです。
盛れるカメラアプリの登場や
もっと言えばプリクラが進化した時から
「絵は自動化されていくだろうな」
と思っていました。
特にデジタルでの制作は
もともとコンピューターを使ってこそなので
「あぁやっぱこういう時代くるよね」って感じです。
なので私はビビって
オリジナリティを保てるように
頑なにアナログで描いているわけなのですが…

【デジタル絵描きはどうなる?】
トレパク騒動や、AIによる一瞬の制作。
デジタル民の皆さんが
一番不安を抱えているのではないでしょうか?
まさに今現在イラストレーターとして
日々活躍している人はもっと不安でしょう。
新しい時代の環境は改善されることと思いますが
今現在では悪用されかねないですからね。
「デジタル絵」で言えば
強力なAIサービスの出現で
誰しもが絵描きになれる時代になりました。
描きたいけど描く時間のない人。
絵を描くことが苦手な人。
総人類、AIにて絵描きになれます。
でも、だからこそ
原画データの重要性が強まったのではないでしょうか?
時代の進歩は、何もAIだけではなく
NFTなど
デジタルコンテンツの証明も可能となりました。
絵描き側は、著作権やオリジナリティを確立し
AIサービス提供側は規約や悪用対策を確立する。
そして試行錯誤の先に
安心できる未来があることも予測できますね。
とはいえ
私自身、デジタルの絵描きさんに
ご厚意で絵を描いていただいたこともあるので
それらが盗まれるのはとても悲しいことです。
でも、もしかしたら
あらゆる人間の経験値がデータ化され
有料でそれを自分の脳にインストールするような
映画みたいな時代もすぐそこなのかもしれません。
【アナログ民、強いかも!】
このような時代の流れになってきて
原画がデータではないアナログ絵が強い気もしてきました。
なにせ、画像データ化しても
物質としての本体はここにしかない
「これからの時代、物質が必要か」
と問われたら言葉に詰まってしまいますが
少なくともアナログの原画には
私の指紋や
私の皮膚組織や服の繊維などが含まれているため
DNA鑑定などを行えば
簡単に自分の作品だと証明できるのです。
デジタルが一般的で
人気なジャンルと思っていたけど
一周まわってアナログの時代が来たのでは?
と思ったりもします。
【AIと共存したい】
今の世界を俯瞰して見つめると
だんだんと人工知能 VS 人類の構図になってきています。
AIの描いた絵が、米国の美術品評会で優勝したり
それに反発する人々がたくさんいたり
まさにミミックが1日でサービス中止したのも
そこに大きな問題があると思います。
人間は不完全ゆえに
努力・経験を重ねたり
それを次の世代に引き継いだりします。
そういった苦悩の果ての現在よりも優秀に
常識を覆してしまうAIに嫌悪感を抱くのでしょう。
そして間違いなくこれからの未来
人工知能は学習し、進化していくでしょう。
私はそんなAIと共存したいと考えています。
実際、AIの描いた絵は素晴らしいものです。
「AIが描いた」という先入観がなければ
もっと素直に高く評価されることでしょう。
純粋に「すごいな」と思います。
絵を生成するAIもまた
「絵描き」「画家」
と呼んでも良いのではないでしょうか。
しかしながら
人類は不完全なものも愛します。
完璧さはAIに求め
不完全さは人間に求め
うまくバランスをとって慈愛の心を持ち
共存していくことは可能だと思います。
AIは人間が創り出したもの
それゆえに人間から多くを学びます。
AIを良くするも悪くするも
人類次第で、結末は人類の末路です。
ちなみにですが
私の絵をAIで実写化することもできます!


【絵描きたちよ、覚悟はできたか?】
いずれにせよ
絵描きとAIの関係はずっと続いていくでしょう。
対抗するのか
受容するのか。
どちらも正解で
どちらも不正解です。
もはや人間とAIは別種族になってきています。
これがもう映画の話ではないからこそ
共存していくことが大切だと思います。
なんなら、
私の絵とAIでコラボしてみたいくらいで
作家なら、
この目まぐるしい時代にワクワクしましょ。
さぁ、覚悟はできましたか?
手描きも、AIの生成する絵も素晴らしい。
受け入れ、許し
それでもなお、あなたを貫く覚悟はできましたか?
これからどれほどAIが進化していっても
認め、肩を組む覚悟はできましたか?
かくいう私も、頑張らねば…
不安は数多くあれど
結局は時代についていける人が強いと思いますので
廃れずに頑張っていきましょう!
私が使用している画材と作業環境の解説はこちら
↓
【絵描きさん、みんな仲間!】
私クロマトは、すべての絵描きさんを心より応援しております。
上手い下手も、初心者でも何でも関係ありません。
でも私だって、まだまだ駆け出しの身。
肩を並べて、あなたと一緒に進んでいける事を願っております。
この記事を見ていただいてありがとうございます。
クロマト
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